Hashiyan.com『 移住!』 生活費について考える!!



ずばり、収入にたいして出費の少ない楽な生活を送るには・・・

田舎育ちの私からすると都会の生活に憧れる。いや憧れてました。それは、何かを成し遂げようとするにはチャンスが多いからだ。一方で、都会から田舎に移住してくる人がいる。ネットで『移住』を話題にしたブログ等をみれば、大抵は、都会⇒田舎への移動方向だし、テレビ番組でも、『移住』をテーマにした番組は、都会⇒田舎への移動方向のものが多い。(と思います。)

都会⇒田舎の移住に、純粋な田舎生活を求めるなら、後悔するものは少ないと思う。この移住によって、都会でしか実現しない贅沢を捨て、どんな不便をも受け入れる覚悟があるなら、多分、移住による満足度は高いと思う。しかしながら、"田舎に住むことで、生活費を少なくしよう!"とか、"田舎に居ても、いつだって都会に遊びに行けるから、田舎に主たる生活の拠点を移そう!"なんて考えで、田舎への移住を考えるなら、100%の満足は得られないかもしれないように思う。まだ、都会の生活を100%捨て切れないなら、地方都市ぐらいの移住をお勧めしたいところです。

〜〜〜中略〜〜〜

なんだかんだで、田舎に来て、それなりの仕事に就いて、それなり収入で生活すれば、都会の生活より、贅沢もできないし、多くの不便を感じるところです。田舎の生活を始めて、収入が減るのは容易に想像がつくところですが、出費が減るのは住居(家賃相当)にかかるところだけです。それ以外の出費に関しては、同じか、増えます。少しでも出費を減らすべく移住先に選ぶとするなら、光熱費や雪対策費用を減らすことができる南国を選んだ方が良いでしょう。

雪国に住めば、除雪道具は必須です。地方生活は車が必須なので、当然、スタッドレスタイヤも必要になります。水道には凍結防止のヒーターも必要だし、それにかかる電気代もかかります。屋内の冷暖房費用も例外ではありません。私が現在住む場所の気温は、夏は35℃、冬は-10℃になります。夏は室内の温度を25℃に下げるのに気温マイナス10℃分の冷房費用で済みますが、冬はそれを20℃に上げるのに気温プラス30℃分の暖房費用がかかります。シャワーや風呂等で使う温水分も含めれば、冬の光熱費は夏の3倍以上になります。

さらに言うと、私が東北に住んでいる時は雪国でしたので、12月〜翌年3月は、多くの時間を雪かきや雪下ろしという時間に費やしました。それを、時間給で収入に変えれるなら、毎年、10万円以上の対価があったと思います。出費が増えるだけでなく、収入の機会損失もあります。

日本国内での移住を考えた時、ものに恵まれた、不便の無い、豊かな暮らしをしたかったら、都会に暮らすというのが間違いないでしょう。物価が高いと思われがちですが、仕事は多いし、時間単価も高いです。物価以上の収入増も見込めます。もともと、田舎育ちなので、自立するまでに経験したこと、社会人になって都会に出て経験したことから、当然、想像ついた話ですが、田舎に戻って改めて感じるところです。

もし、都会の仕事を田舎でするようなことができれば、収入面ではちょっと贅沢できる環境はあるかもしれません。ただし、どっぷり田舎の生活をするには、都会の生活より交際費などが多くかかるので、近所付き合いの少ない都会の生活に比較すば出費がかさむ可能性は大です。町内会のような組織に多くの出費があります。また、お金では替えれない、近所付き合いも必要になります。そういう組織への参加は必須になるので、労働時間は減ります。とどのつまり、贅沢する余裕も減ります。

個人的な経験から言えることは、生活費の負担を下げ、贅沢な暮らしをする方法は、日本の企業に属し、海外勤務になることです。それも、物価の安いエリアです。米国の大都市、上海、住みましたが、物価が高いです。ものの豊かさという点では、東京並みの生活もできないことは無いですが、日本の給料+赴任手当を足しても、足りなく感じることは多いです。しかしながら、東南アジアの物価の安い地域に赴任すれば、赴任手当程度の出費で生活できます。現地の人間が月数万円の所得で暮らしているので、当然、同じような生活をすれば、自分も月数万円の出費で生活できます。給料の殆どは、将来の為に残すことができます。

ただ、日本で生まれ育った私には、田舎育ちといえども、東南アジアの現地民のような生活を長く続けることはできませんでした・・・。♪♪♪

本題からずれますが、田舎では東京都区内のようにゴミを無料で回収してくれません、税金を払っているにも関わらず、回収用のゴミ袋に課金しなければなりません。また、ゴミ置き場も町内会にお金を払って参加しないと使えないし、ゴミ置き場の清掃も当番で回ってきます。道路の草刈りや、排水溝の掃除も税金では賄われないので、近所の人と協力して維持管理する必要があります。子供が居れば、交通安全の見守りや、通学路の整備、学校行事のお手伝いも税金では回らないので、町内会の子供会的な組織に参加して助け合わないといけないのです。全てが支え合いでなりたっているので、お金では解決できないことも数多くあります。こういうことを知らずに、移住してくる人が、ネット上にいろいろ書いている記事を目にしますが、自分の考えていることが、移住先で当たり前と考えていたのかな?と思うところがあります。

同じ日本でも、住む場所、住む場所で、当たり前のことが、違うことは、理解して欲しいな・・・♪♪♪

米国の国内に比べたら、その文化の違いは、小さいと思うけど


背景写真:TEXAS Blue Bonnet ワイルドフラワーと呼ばれている 200404011撮影

上の上階層(移住の目次)に戻る
上の上階層(カテゴリー)に戻る
メインに戻る